TROUSERS, MEN’S, COMBAT, TROPICAL

60年代初期、熱帯エリア・ベトナムに向けて開発された“TCU=トロピカル・コンバット・ユニフォーム”。

軽くて乾きやすい薄手の綿素材を使って作られていて、ジャングルでのバトルから通常の作業まで幅広く使用されていたユニフォームです。
そのTCUトラウザーズは、それまでのM-42エアボーンパンツやM-51フィールドトラウザーズなどのカーゴパンツと比べて生地感や作りがとてもライトで、大量生産することを前提にデザインされています。
いろんな意味で、この“ライト=軽さ”がこのパンツの魅力ですよね。

『TROUSERS, MEN’S, COMBAT, TROPICAL 1963』

このジャングルファティーグの初期型って、ビンテージ市場でもとても人気です。
釦がポケットフラップから剥き出しになっていて、フロントフライは釦、サイドシームに沿ったフロントポケット、膝のタックなし、少し深めの股上で太めのストレートシルエットなど、このトラウザーズならではの特徴がいくつもあります。
この1stタイプは1年間で終了、そこから移行期を重ねながら一気にアップデートされていきます。
それだけ改良点が多く未完成だったってことなのでしょうか。
でもその未完成度というか、完璧じゃないところがいいですね。

そしてもう一方の特徴は、 “WIND RESISTANT POPLIN(ウインドレジスタントポプリン)という薄手の平織り生地です。
高温多湿の熱帯エリア向けで、薄くて、軽くて、速乾性があり風を通しにくい(?)という特徴があるそうです(でも60年代当時の話なんで、これ)。
経糸に双糸(糸2本撚り)、緯糸に単糸(1本糸)で高密度に織ってコスト削減しながら速乾性と強度を高めた生地です。
大量に生産することが前提なので、緯糸が単糸になるだけで大幅にコスト削減が可能だったんでしょうね。
作ろうと思うと大変な生地で、過去に何度か自分達でもトライしてみましたが、いずれも同じような雰囲気に作ることはできませんでした。
でも、この生地って地味ですけど洗っていくごとにどんどん深みが増す雰囲気のある生地なんです。

いよいよ明日からFATIGUE SLACKS 2022SSが始動します。

その第一発目、FATIGUE SLACKSの新定番、“VIETNAM SLACKS(ベトナムスラックス)”。
このパンツは、60年代のUS ARMYのトロピカル・コンバット・トラウザーズをサンプリングしたFATIGUE SLACKSのニューアイテムです。

オリジナルテキスタイルのN/Cポプリン、8.5ozヒッコリーストライプ、スタイルテックス社のバーバリーツイルなど、多色展開しています。

明日、デリバリー。
弊社オンライストアにも入荷します。

是非、ご利用ください。
宜しくお願い致します。